今週のお題「名作」
「名作」ということで、先週はてブで話題になってた記事を思い出した。
私が学問に目覚めた時 法学部教授・蒲島郁夫
4月に退任された元熊本県知事の蒲島郁夫さんが、東京大学の学部1~2年生に向けて20年以上前に講演された内容とのこと。
朝ドラの主人公のモデルになれるんじゃないかってくらいジェットコースターな人生を歩んでこられたようで、驚愕したというか、読んで勇気をもらった。
やっぱりこういう人って運がいいというか、
なんか持ってるよなぁ
上記記事も「名作」だけど、僕もこの記事にインスパイアされて「僕にとっての名作」について少し書いてみようと思った。
僕の人生を変えるほど影響力のあった作品、そんな本を一冊紹介する。
それはズバリ、
白チャート
この本との出会いは、高校3年生の夏だった。
当時の僕は勉強が嫌いで、ほとんど勉強していなかった。
学校から帰ると部屋に引きこもり、睡眠時間を削って深夜3時までネトゲ(20年前のハンゲーム)の世界で入り浸る「ネトゲ廃人」に片足を突っ込んだような状態だった。
リビングで妹に会ったとき「久しぶりに会った気がする」と言われるレベル。
将来のことは何も考えていない。
流石の親も心配して高校3年生の夏、半ば強制的に塾に通うことになった。
その塾は先生はいるものの、一般的な1対多の集団授業スタイルでも1対1の個別指導スタイルでもない、1対多の自学自習スタイルだった。
そこで僕はこの「白チャート」に出会った。
正確には、はじめ青チャートを渡されたがすぐに挫折し、後日、自分で白チャートを選んで購入した。
この白チャートのレベル感が絶妙だった。
初心者に優しいネトゲ
子供への悪影響を意識しすぎた子供向けアニメ
そんなレベル感。
しばらく続けていくうちに僕は白チャートを解くのに夢中になっていた。
ネトゲにハマっていたのと同じように・・・
僕はそれまでネトゲに使っていた時間を白チャートに捧げるようになった。
結局のところ、興味の対象が「ネトゲ」から「白チャート(というより数学)」に移っただけとも言える。
しかし「僕の人生」は大きく変わった。
高校3年分の白チャートを全部解き終わる頃には「独学の習慣」が完全に出来上がっていたのだ。
この「独学の習慣」が仕事や趣味などあらゆる面で、自分を助けてくれた。
また新しいことに挑戦する際に「根拠のない自信」となって、自分に一歩踏み出す勇気を与えてくれた。
白チャートは僕をネトゲ廃人から救ってくれた本、独学の習慣をつくってくれた本、という意味で僕にとっては忘れられない名作になった。
以上、蒲島さんに比べるとスケールの小さい話だけど、誰にでもこういう「自分を変えたきっかけ」みたいなものってあるんじゃないかな。
それが僕のように誰かの作品である人もいるだろう(参考書だけど)。
そんな「名作」に出会えた人はラッキーだね。
ばいちむ
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