ぽりたんたんblog

30代フリーランスの何気ない日常とエッセイ。

エンタメの本質~前編~

今期の朝ドラ「虎に翼」が人気らしい。
日本で女性初の裁判官になった三淵嘉子(みぶち よしこ)さんがモデルのドラマ。

news.yahoo.co.jp

男としては観ていて「説教くさいなぁ」と感じることも多いけど、裁判ドラマの側面もあって個人的には結構好きなドラマだ。

あと主人公の猪爪寅子(いのつめ ともこ)が、自身の「結婚観」を率直な表現で言語化してるのが個人的にツボだった。


立派な弁護士になるために


社会的信頼度


地位を上げる手段として


私は結婚がしたいんです!!


たしかに令和の現代においても、指輪をチラつかせて「私は社会的信頼度のある人間ですよ」アピールしてくる営業の人とかいるからね~
アラフォー独身男の僕には、肩身が狭い限りです。


指輪ハラスメント(ゆびハラ)だ!!


すみません、偏見です( ;∀;)
冗談はさておき、今回は「エンタメの本質」なんていう抽象的なテーマで記事を書いちゃったよ。
エッセイとしては、抽象的なテーマってウケ悪いんだけどね。

ただ最近、ブログ書くモチベが停滞期に入ってきてるので、自分が書きたいテーマで書いて無理やりモチベを上げようっていう作戦。

しかも書きたいテーマだけに、長くなってしまったので前編・後編の2(ツー)記事構成になったよ(まだ後編書いてないけど)。

なるべく硬い文章にならないように努めたので、よったら最後までお付き合いくださいませ。

目次

 

そもそも何でこんなこと考えてんの?

僕はエッセイに磨きをかけるためにブログを始めることにしたんだよね。

poritantan.com

これは僕が個人事業主(フリーランス)として生き残っていくために、長期的な視点で「影響力」を身に付ける必要があると考えたから、なんだ。
エッセイはそのための武器であり、資産、みたいな考えだね。

このように超利己的な理由でブログを運営してるわけなんだけど、エッセイを書くときはなるべく「読者」を意識して書くようにしてるんだ。
これは僕独自の解釈なんだけど、

エッセイ=自分の意見+エンターテインメント性

この考えがベースにあるから。

言い換えると「エンターテインメント性」を意識して自分の意見を記事にしてるってこと。
そのために、もやもやと頭の中にあるエンターテインメント性ってものを言語化する必要があったわけだ。

以下では長ったらしいので「エンターテインメント性」を「エンタメ」と略すよ。

 

いきなり結論

エンタメとは何か。
ググるといろんな人の意見がでてくるね~
例えばこんな意見がある。

  • 非日常の演出(現実を忘れさせること)
  • おもてなし
  • 感動

僕の考えとしては「感動」に近いかな。
ただこれだと漢字二文字で短くまとまりすぎてて、キャッチコピーとしてはいいんだけど、実際どういうこと?ってのが分かんないよね。

ってことで僕なりにもう少し具体的に言語化すると、こんな感じになる。

エンタメ=ストレスを残さず、感情を揺さぶるもの

うわ~なんか一気にサイコパスっぽくなったね。
ひとつずつ説明してくよ。

 

「ストレスを残さず」って何さ??

手短に言うと、

「ストレスを与えること」はOK
ただし「残してはダメ」


ってことだよ。
具体例で説明しよう。

スポーツ観戦の場合

Jリーグやプロ野球の観戦をイメージすると分かりやすいかもね。

応援しているチームが「試合中に点を取られる」のは問題ない。
適度なストレスがあった方が、勝ったときに爽快感があるからね。

だけど、そのまま点を取れずに「試合に負ける」と(スポーツとしてではなく)エンタメとしてはイマイチ。
その試合を応援していた人たちからすると「ストレスが残る」ことになるからね。

Jリーグの某チームのサポーターが試合後に暴走して騒動になるニュースが度々報道されるけど、「残ったストレス」は時として炎上にもつながるよ(コワいね)。

スポーツ観戦に興味ない人からすると理解不能だよね。
でもこういったサポーターの多くは、チームを応援することを通して「エンタメを楽しみにきてるから」こういうことが起こるんだよね。

なので試合に勝ったとしても、エンタメとしてイマイチなら応援しているチームの選手に向けてブーイングを浴びせることもあるんだ。

オリンピック選手が金メダル取れなくてテレビ取材で謝ってたりするのも同じ。
いちスポーツ選手としてではなく、いちエンターテイナーとして謝ってると見ると、一応筋が通ってるんだよね。

 

朝ドラの場合

炎上の話がでてきたのでもう一つ、「朝ドラ」を例に挙げてみよう。
長年朝ドラを観ていると、視聴率の悪い朝ドラの傾向が分かってくるんだ。
いくつかあるんだけどその一つが、やはり「ストレスの残しすぎ」。

朝ドラは月曜から始まり金曜まで(数年前まで土曜まであったけど)、OPを除けば毎日15分間だけストーリーが進む。

ストーリーに緩急をつけるため、週の序盤から視聴者に「ストレスを与え」、その週の終盤で「ストレス解消」というのがセオリーなんだ。

しかし視聴率の悪い朝ドラというのは、週の終盤で「ストレスの解消残り」がある。
別の言い方をすると「違和感」が残るんだ。

この違和感が制作側の意図したもので、後ほど回収する予定なら問題ない。
でも、そうでなかったら?

この違和感が意図せず、毎週のように視聴者の心に積み重なっていく。

さらに物語の中盤以降になると「ストレスを解消せず、翌週に持ち越す」ことで物語を一気に盛り上げようとするセオリーがあるんだ。

視聴率の悪い朝ドラは大体これが引き金となって炎上してるね。

某国会議員がNHKに対し、朝ドラの脚本について「論理性が崩壊している」なんて苦言を呈していたのは記憶に新しい。
バカバカしいなぁと思うけどマジな話。

このように炎上というのは、多くの人の心に溜まったストレスが一斉に爆発することで起こるんだ。

炎上することは(例え話題になったとしても)エンタメとしては失敗と見るべきだろうね。

 

前編のまとめ(後編へのつなぎ)

ちなみに小説家の村上春樹さんがエッセイを書く際のルールは次の3つなんだとか。

  • 人の悪口を具体的に書かないこと
  • 言いわけや自慢をなるべく書かないようにすること
  • 時事的な話題は避けること

上2つは今回の内容に通じるところがあるね。

次回は残りの「感情を揺さぶる」の部分を書いてくよ。
この記事は、僕「ぽりたんたん」の独断と偏見でお送りしております。

ばいちむ